ベンチプレスの世界記録は何キロ?結論から紹介
「ベンチプレスの世界記録って何キロくらいなんだろう?」と気になって検索した方は多いでしょう。トレーニングをしていると、世界のトップがどれほどの重量を挙げるのか知りたくなるものです。
結論からお伝えすると、フルギア(ベンチシャツ着用)での世界記録は約500kg超、ノーギア(素手・ベルトのみ)での世界記録は約355kg前後とされています。ただし、団体・ルール・階級・性別によって記録は大きく異なります。
この記事では、ギア別・性別・階級別の世界記録を網羅的にまとめるとともに、一般トレーニーが目標にすべき重量の目安や、記録を伸ばすためのポイントまで詳しく解説します。
フルギア(エクイップド)ベンチプレスの世界記録
フルギアとは、特殊なベンチシャツを着用して行うベンチプレスのことです。ベンチシャツの反発力を利用することで、素手では到底扱えない重量を挙上できます。
男子フルギア世界記録
フルギアでの男子世界記録として広く知られているのは、以下の記録です。
| 選手名 | 国籍 | 記録 | 達成年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ジミー・コルブ(Jimmy Kolb) | アメリカ | 508kg(1,120ポンド) | 2023年 | 全階級フルギア世界記録 |
| ウィル・バロッティ(Will Barotti) | アメリカ | 約487.6kg(1,075ポンド) | 2022年 | 先代記録保持者 |
| タイニー・ミーカー(Tiny Meeker) | アメリカ | 約498.9kg(1,100ポンド) | 2013年 | 一時期の最高記録 |
500kgを超えるという数字は衝撃的ですが、ベンチシャツの進化とともに記録が飛躍的に伸びた背景があります。ベンチシャツの素材は年々改良され、胸部での反発力が向上しているため、記録更新が続いているのです。
女子フルギア世界記録
女子のフルギア記録も驚異的です。エイプリル・マシアス(April Mathis)選手が約272.5kg(600ポンド超)を挙上した記録が知られています。女性であっても200kgを大幅に超える重量が挙がるのは、フルギアならではの特性です。
ノーギア(ロー)ベンチプレスの世界記録
ノーギア(ロー)とは、ベンチシャツを着用せず、リストラップやベルトのみで行うベンチプレスです。純粋な筋力がより反映されるため、多くのトレーニーが注目するカテゴリです。
男子ノーギア世界記録
| 選手名 | 国籍 | 記録 | 達成年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ジュリアス・マドックス(Julius Maddox) | アメリカ | 355kg(782.6ポンド) | 2021年 | ノーギア世界記録 |
| ダニアル・ザンジェリ(Danial Zamani) | イラン | 約350kg超 | 2023年 | 非公式含む記録更新の動き |
| キリル・サリチェフ(Kirill Sarychev) | ロシア | 335kg | 2015年 | 元世界記録保持者 |
ジュリアス・マドックス選手は身長約193cm、体重約200kgを超える巨漢で、2019年に当時の世界記録を更新してから数度にわたり自身の記録を塗り替えています。355kgという数字は、軽自動車の重量にほぼ匹敵します。
また、イランのダニアル・ザンジェリ選手が350kgを超える挙上を公開しており、今後の公式記録更新が注目されています。
女子ノーギア世界記録
女子ノーギアでは、体重階級にもよりますが、概ね140〜170kg台が最高記録として知られています。ジェン・トンプソン(Jen Thompson)選手は自身の体重の約3倍にあたる重量を挙げるなど、体重比で見ると男子にも引けを取らない驚異的なパフォーマンスを発揮しています。
階級別で見るベンチプレス世界記録の目安
パワーリフティングでは体重階級ごとに記録が管理されています。ここでは、IPF(国際パワーリフティング連盟)ルールを参考に、代表的な階級のノーギア記録の目安をご紹介します。
男子・主な階級別ノーギア記録(目安)
| 階級 | 世界記録レベル(目安) |
|---|---|
| 59kg級 | 約150〜165kg |
| 66kg級 | 約175〜190kg |
| 74kg級 | 約195〜215kg |
| 83kg級 | 約210〜235kg |
| 93kg級 | 約230〜255kg |
| 105kg級 | 約250〜275kg |
| 120kg級 | 約270〜300kg |
| 120kg超級 | 約300〜355kg |
※団体やルール(止めの長さなど)によって記録は異なります。上表はあくまで目安としてご参照ください。
女子・主な階級別ノーギア記録(目安)
| 階級 | 世界記録レベル(目安) |
|---|---|
| 47kg級 | 約80〜95kg |
| 52kg級 | 約95〜110kg |
| 57kg級 | 約105〜120kg |
| 63kg級 | 約115〜135kg |
| 72kg級 | 約130〜150kg |
| 84kg級 | 約140〜165kg |
| 84kg超級 | 約150〜175kg |
女子でも体重の2倍以上を挙げる選手が世界トップクラスに多く存在します。
一般トレーニーのベンチプレス平均と目標の目安
世界記録を知ると「自分のレベルはどのくらいなのか?」が気になるところです。一般的な成人男性・女性のベンチプレスの目安を以下にまとめます。
成人男性(体重65〜75kgの場合)
| レベル | 重量の目安 |
|---|---|
| 初心者(始めたばかり) | 30〜40kg |
| 初級者(3〜6ヶ月) | 50〜60kg |
| 中級者(1〜2年) | 70〜90kg |
| 上級者(3年以上) | 100〜120kg |
| エリート(競技レベル) | 130kg以上 |
成人女性(体重50〜60kgの場合)
| レベル | 重量の目安 |
|---|---|
| 初心者 | 15〜20kg |
| 初級者 | 25〜35kg |
| 中級者 | 40〜55kg |
| 上級者 | 60〜75kg |
| エリート | 80kg以上 |
まずは自体重と同じ重量(体重×1.0倍)を目標にするのが一般的な中間目標とされています。体重の1.5倍を超えれば上級者レベルです。
ベンチプレスの記録を伸ばすためのポイント
世界記録レベルには遠くとも、自己ベストを更新し続けることがトレーニングの醍醐味です。記録を伸ばすために押さえておきたいポイントを紹介します。
1. 正しいフォームを徹底する
ベンチプレスは、肩甲骨の寄せ(リトラクション)、アーチの作り方、足の踏ん張り(レッグドライブ)の3つが重要です。フォームが崩れると肩や手首を痛めやすく、重量も伸び悩みます。
2. プログレッシブオーバーロードを意識する
毎回のトレーニングで少しずつ重量・回数・セット数のいずれかを増やす漸進性過負荷の原則を守りましょう。週ごとに2.5kg程度の増加を目指すのが現実的です。
3. 補助種目を取り入れる
ベンチプレスの記録向上には、以下の補助種目が効果的です。
- ダンベルプレス:可動域を広くとれるため、大胸筋の発達に有効
- インクラインベンチプレス:大胸筋上部の強化
- トライセプスエクステンション:ロックアウト(押し切り)の強化
- バーベルロウ:アーチを安定させる背中の強化
4. 栄養と休養を最適化する
筋力向上には十分なタンパク質摂取(体重×1.6〜2.2g/日)と7〜9時間の睡眠が不可欠です。トレーニング直後のプロテイン摂取も有効とされています。
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高重量を扱う際は、腰の保護と腹圧の向上にトレーニングベルトが欠かせません。以下のようなレバーアクション式ベルトは着脱が容易で、パワーリフターにも愛用者が多いです。
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また、手首の保護にはリストラップがおすすめです。Schiek(シーク)やSBD製のリストラップは耐久性と固定力に定評があります。
ベンチプレスの世界記録に関するトリビア
記録の裏側にはさまざまなエピソードがあります。いくつか興味深いトピックをご紹介します。
フルギアとノーギアで150kg以上の差がある理由
ベンチシャツは、特殊なポリエステル素材を幾重にも重ねた構造で、バーベルを胸まで下ろした際に強力な反発力を生み出します。最新のマルチプライ(多層)シャツでは、素手の記録に対して100〜150kg以上のアシスト効果があるとされています。
体重比で最も強い選手とは?
絶対重量ではスーパーヘビー級の選手が有利ですが、体重比(ウィルクス係数やDOTSポイント)で見ると、軽量級の選手が驚異的な記録を残すことがあります。体重60kg台で200kgを超える選手も存在し、相対的な筋力では軽量級が上回るケースも珍しくありません。
日本人のベンチプレス記録
日本国内でも競技ベンチプレスは盛んで、JPA(日本パワーリフティング協会)公認の大会が全国で開催されています。日本人男子のノーギア記録は200kgを超える選手が複数おり、世界大会でもメダルを獲得する選手が出ています。女子でも世界レベルの選手が活躍しており、国際大会での入賞実績があります。
まとめ:ベンチプレスの世界記録を知り、自分のトレーニングに活かそう
ベンチプレスの世界記録をまとめると以下の通りです。
- フルギア男子世界記録:約508kg(ジミー・コルブ選手)
- ノーギア男子世界記録:約355kg(ジュリアス・マドックス選手)
- フルギア女子世界記録:約272.5kg
- ノーギア女子世界記録:約140〜170kg台(階級による)
世界トップの記録は常人離れしていますが、トレーニングの原則は同じです。正しいフォーム、計画的な負荷の増加、十分な栄養と休養を意識すれば、誰でも自己ベストを更新し続けることができます。まずは自体重×1.0倍を目標に、着実にステップアップしていきましょう。
よくある質問(FAQ)
ベンチプレスのノーギア世界記録は何キロですか?
2021年にアメリカのジュリアス・マドックス選手が達成した約355kg(782.6ポンド)がノーギア(ベンチシャツなし)でのベンチプレス世界記録として広く認知されています。
ベンチプレスのフルギア世界記録は何キロですか?
2023年にアメリカのジミー・コルブ選手が達成した約508kg(1,120ポンド)がフルギア(ベンチシャツ着用)でのベンチプレス世界記録です。
フルギアとノーギアの違いは何ですか?
フルギア(エクイップド)はベンチシャツという特殊な補助器具を着用して行うベンチプレスで、素材の反発力により100〜150kg以上のアシストが得られます。ノーギア(ロー)はベンチシャツを使わず、リストラップやベルトのみで行うスタイルです。
一般男性のベンチプレスの平均はどのくらいですか?
トレーニング未経験の成人男性(体重65〜75kg)の場合、30〜40kg程度が目安です。トレーニングを1〜2年続けた中級者で70〜90kg、3年以上の上級者で100〜120kgが目安とされています。
ベンチプレスで100kgを挙げるにはどのくらいかかりますか?
個人差はありますが、正しいフォームと計画的なトレーニングを続けた場合、体重70kg前後の男性で約1〜3年程度が一般的な目安です。栄養管理やプログラムの質によって大きく変わります。
女子のベンチプレス世界記録はどのくらいですか?
ノーギアでは階級にもよりますが約140〜170kg台、フルギアでは約272.5kgがトップレベルの記録として知られています。体重比で見ると、自体重の2〜3倍を挙げる選手もいます。
日本人のベンチプレス記録はどのくらいですか?
日本人男子のノーギアベンチプレスでは200kgを超える選手が複数存在し、JPA(日本パワーリフティング協会)の大会で記録が公認されています。世界大会でもメダルを獲得する選手が出ています。

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